ほしおさなえ

作家。1964年東京都生まれ。1995年「影をめくるとき」が群像新人文学賞小説部門優秀作に。

小説「活版印刷三日月堂」シリーズ(ポプラ文庫)、「菓子屋横丁月光荘」シリーズ(ハルキ文庫)、「紙屋ふじさき記念館」シリーズ(角川文庫)、『言葉の園のお菓子番』シリーズ(だいわ文庫)、『金継ぎの家 あたたかなしずくたち』(幻冬舎文庫)、『三ノ池植物園標本室(上・下)』(ちくま文庫)、『東京のぼる坂くだる坂』(筑摩書房)、児童書「ものだま探偵団」シリーズ(徳間書店)など。

 

 

おしらせ

 

新刊「ものだま探偵団 ふしぎな声が町じゅうで」

新刊「ものだま探偵団5 ふしぎな声が町じゅうで」が出ました。

 

ものだま探偵団シリーズ史上、最大の事件発生!

ものだまの声が聞こえる坂木町の謎に迫るシリーズ最終巻!

 

ものに宿った魂=ものだまの声が聞こえる小学5年生の鳥羽と七子は、ものだまが引き起こすふしぎな事件を解決する「ものだま探偵」として活動している。

夏休み、学校の友だちやそのほかの人から「ものから声が聞こえた」という話を聞く。

これまでは限られた人にしか聞こえなかったのに、これはなにかの異変? 

それとも、ものだまの性質が変わった? 

突然ものだまの声が聞こえてパニックになったら、大きな事件が起こってしまうかもしれない…!

荒ぶったものだまが原因かもしれないと考えたふたりは調査を開始。

どうやら、七子の父が務める遺跡博物館があやしい…。

 

シリーズ開始は2013年ですから、シリーズ完結まで8年かかりました。

1巻は「ふしぎな声のする町で」。そして最終巻は「ふしぎな声が町じゅうで」。

わざとちょっと似たタイトルにしてみました。

 

高学年向けの児童書ですが、「ものの声が聞こえる」という設定はのちの「菓子屋横丁月光荘」につながるところもあり、使い続けてきたものと人の繋がりを描くシリーズなので、大人の方でも楽しめるかな、と思います。

七子たちも成長していますし、ものだまたちとの関係も少しずつ変化していきますので、シリーズ通して読んでいただけるとうれしいです!

 

絵はくまおり純さん。

児童書なので、表紙だけでなく、目次や本文中にもたくさん可愛い挿絵が入ってます!

 

よろしくお願いいたします!

 

Advent calendar

12月、光のうつくしさが際立つ季節になりました。

思い立って、140字小説のアドベントカレンダーを作ってみることにしました!

12月1日から毎日一編ずつ、過去の140字小説をお届けします。

なるべくあたたかみのあるものを選んでいくつもりです。

最後の方は新作になるかも……

よろしくお願いします!

新刊「言葉の園のお菓子番 孤独な月」

「言葉の園のお菓子番」シリーズ2巻「孤独な月」、10月9日発売です!

連句の世界を描いたシリーズ、今回はまた登場人物が増えて、少しにぎやかになりました。

そして一葉にも新しい仕事が!

 

今回の見どころは最終話。

1巻〜2巻の連句に登場した句はほとんど(1巻の「探査ロボ」の句のみ知人の作です)わたし自身が作った句でした。

ほんとうはいつもいっしょに巻いている人たちの句を借りられたら、と思っていたのですが、物語の流れや季節、連句の説明の都合でなかなかうまくいかず……。

それで2巻の最終話の連句は、いつものメンバーで実際に巻いたものを使うことにしました。

メンバーにそれぞれ登場人物を演じてもらうような形で巻きました。

物語の都合などで一部変更したところもありますが、ほぼ巻いたときそのままの形で、半歌仙(歌仙の半分、18句の形式です)一巻が丸ごと載っています。

いろいろな人の感覚が混ざっているのが本来の連句。

そのおもしろさを味わっていただけるかな、と思います。

ご協力くださった「連なる楽しみ」の皆さん、ありがとうございました!

 

今回もイラスト青井秋さん、デザイン田中久子さんの素敵なカバーです。

扉には青井秋さんの和菓子のイラストも。しっとりした味わいで、こちらもとても素敵です。

 

今回、大和書房のnoteに新刊インタビューを掲載していただきました。

そちらも合わせて読んでいただけるとうれしいです!

新刊「紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色」

「紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色」、本日発売です!

 

「紙屋ふじさき記念館」シリーズも4巻目となりました!

この巻で「活版印刷三日月堂」の世界とリンク、川越、三日月堂、弓子も登場します!

さらに、一成の両親も初登場。

 

百花の活動がウェブメディアに取り上げられたり、定期的なワークショップがはじまったり、

記念館の活動がますます活発になっていくなか、閉館の時期も確定し……。

 

どうぞよろしくお願いします!

 

カバーイラスト おかざきおか

カバーデザイン 西村弘美

新刊『菓子屋横丁月光荘 丸窓』

新刊『菓子屋横丁月光荘 丸窓』発売です!

シリーズ4巻目。

 

大学院生の守人が川越の古民家・月光荘の住み込み管理人になって1年。

 

第1話「白い夢」では、大学時代のゼミの仲間たちと隣町の農園を訪ねた晩、友人・田辺の母の実家に泊まり、自分と同じく家の声が聞こえる喜代(田辺の祖母)と再会。家の声のこと、自分の曽祖父についてあらたな情報を得ます。

 

第2話「影絵とおはなし」では、三日月堂2巻に登場した朗読サークル「ちょうちょう」が月光荘で朗読会を開くことになり…。

三日月堂の「ちょうちょうの朗読会」での語り手・小穂とは別のメンバーが中心となり、少し雰囲気の違う物語が展開します。

 

第3話「丸窓」では、守人の住む建物「月光荘」がさらに活躍(?)します。

 

丹地陽子さんの素敵な装画、すべてを読み終わってから見直してみてくださいね!

 

装画・丹地陽子

装丁・五十嵐徹(芦澤泰偉事務所)

新刊「東京のぼる坂くだる坂」

新刊『東京のぼる坂くだる坂』(筑摩書房)が出ました!

今回は単行本です。

 

語り手・蓉子は三十代の終わりで母とふたり暮らし。父は坂好き・引っ越し好きの変人で、蓉子が幼いころ家を出ていき、名前のついた坂を転々としていた。父の訃報から五年ほど経ち、仕事で偶然、幼いころ父とともに住んだ家の近くを通りかかったことをきっかけに、父が住んでいた坂をめぐることを思いつく。

 

幽霊坂、闇坂からはじまって、都内17の坂を実際に歩いて書きました。

はじめは東京の坂道めぐりをするお話を書きましょう、という企画だったのですが、坂を歩くうちになぜかいなくなった父の跡をたどる話になっていて……。

小説を書きはじめたころ『群像』という文芸誌に「崖に置かれて」と「北限のサワロ」というふたつの小説を書きました。どちらもいなくなった父をめぐる物語で、「崖に置かれて」には国分寺崖線が、「北限のサワロ」にはアリゾナのグランドキャニオンという大きな崖が出てくるので、わたしは「崖シリーズ」と呼んでいました。

その後しばらく崖シリーズから遠ざかっていたのですが、坂を歩くうちにまた崖と父の物語が復活してきたようです。

国分寺→アリゾナだったので、次は火星の崖でも書くか、と言っていたのですが、意外と近い東京の坂になりました。

どこにたどり着いたわけでもないのですが、これで崖シリーズ完結かな、と思っています。

 

「名前のついた坂」としたこともあり、歴史のある坂が集まりました。

もともとは「ちくま」で連載していたもので、連載をはじめるときは、東京オリンピックが開催される2020年に本を出せたらいいですね、人々が東京の景観に注目する時期ですし、という話でした。

ところが最後から2番目の坂をめぐったあたりで緊急事態宣言が出て、最後の坂の取材には行けず、本もいまは出せない、となってしまい、結局去年の夏、宣言が解除された時期に最後の坂の取材をおこなって、予定の一年後のいま刊行となりました。

そのような経緯もまた、起伏のある道を頼りなく歩くこの本にふさわしいような気がしています。

 

各章に九ポ堂・酒井葵さんによる坂周辺のお散歩マップがついています。

連載当時は葵さん、筑摩の担当編集氏とともに2ヶ月に1度都内の坂をめぐり歩いていました。

取材時は、暑い、寒い、雨が辛い、などなどいろいろあったのですが、いま思い出すとなんとも楽しく、忘れ難い日々でした。お付き合いいただいたことに感謝しています。

 

しらこさんの装画も、坂の上から見下ろすのと坂の下から見上げるのはどちらが良いか、編集さん、デザイナーさんとともにずいぶん悩んで見下ろす構図に決まりました。

表紙以外の部分にもあちらこちらにのぼったりくだったりが隠されていて、本の中に坂が詰まっているような楽しい装丁になってます。

 

カバー・表紙・扉イラストレーション しらこ

イラストマップ 九ポ堂

ブックデザイン アルビレオ

新刊「言葉の園のお菓子番 見えない花」(だいわ文庫)

3月12日、『言葉の園のお菓子番 見えない花』(だいわ文庫)が出ました!

連句をめぐる物語です。

書店員の職を失った一葉は実家に戻り、亡き祖母の遺品から祖母の趣味だった連句のノートを見つける。生前の祖母は「ひとつばたご」という連句会に属し、毎回連句の席に季節のお菓子を持っていっていたらしい。祖母の代わりにお菓子を持って連句の席に向かった一葉は、メンバーに迎え入れられ、連句に参加することになる。

複数の人が集まり、五七五と七七の句を繋いでいく連句という遊び。一葉はしだいに夢中になり、連句のメンバーとともに祖母の記憶をたどりつつ、あたらしい道を探しはじめる……。

 

わたし自身、20代後半から連句をはじめ、楽しさに取り憑かれました。

離れた時期もありましたが、いまもときどき連句を巻いています。

むずかしそうに見えるルールもありますが、連句はじめての主人公・一葉とともに連句の世界を楽しんでいただけたら、と思います。

 

カバーデザイン・田中久子

カバーイラスト・青井秋

新刊「紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆」

「紙屋ふじさき記念館」シリーズ3作目「カラーインクと万年筆」が出ました!

 

お正月、百花の母方の実家である飯田市に行きます。

むかし水引結びの内職をしていた祖母の話から水引が和紙でできていることを知り、興味を持った百花は水引結びを習います。

年の近いいとこと再会したり、祖母、母、叔母の過去の話を聞いたり……。

そして春には記念館にインク会社からのあたらしい仕事がはいり、百花も奮闘することに。

 

今回も、水引、カラーインク、万年筆、ガラスペンなど、紙にまつわるさまざまなアイテムが登場。

いろいろな人に囲まれて、百花は少しずつ成長し、自分の道を探しはじめます。

一成の意外な特技があきらかになったり、小冊子研究会の後輩たちが活躍したり……。

 

どうぞよろしくお願いします!

 

カバーイラスト おかざきおか

カバーデザイン 西村弘美

140字小説活版カード第14期「雨とともしび」

11月13日、140字小説活版カード第14期「雨とともしび」を発売します。

今回は久しぶりに特装版を作りました。

真鍮オブジェの穀雨さんとのコラボレーションです。

 

町の風景や町に生きる人々をテーマにした140字小説5編と、真鍮の小さな家と水たまりのある道のセットです。

活版印刷と表紙カード・箱の装画は九ポ堂さんです。

特装版とともに、通常版も発売いたします。

『紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー』が出ました!

「紙屋ふじさき記念館」シリーズ2巻目、「物語ペーパー」が出ました!

 

記念館で働くことになった百花は、名古屋で開かれた紙こもの市の帰り、莉子、一成とともに本美濃紙の里である美濃市へ。紙漉き体験を通して、紙の歴史を考えます。

アクセサリーのパッケージの仕事や、書店とのコラボで作る物語ペーパーなど、もの作りの話もいろいろ。記念館の活動も活発になり、百花の仕事の幅も広がっていきます。

 

記念館不要論を唱える一成のライバルも登場!!

大学の小冊子研究会のメンバーも活躍します。

百花の父、吉野雪彦の話もちらほら……。

 

どうぞよろしくお願いします!

 

 

カバーイラスト おかざきおか

カバーデザイン 西村弘美

オンラインショップ。

140字小説活版カードと三日月堂グッズ。

 

ほしのたね、lotto140、爆弾低気圧との合同企画。読書と創作のワークショップ、140字小説コンテストなど。

 

フェリスの教え子たちの文芸サークル。

 


父・小鷹信光の単行本未収録の著作物。

 

 

よみうりカルチャー大森の140字小説講座受講生のサークル。「はまぐりの夢」を発行。

 

池袋コミュニティカレッジの小説講座受講生のサークル。